この旅の目的は、インド洋を見ること。
基本はのんびりすること。
そして、少しゆっくりして英気を養って、仕事をどんどん片付けるマインドにすること。
そんな訳でとりあえず、なーんにも考えず特別なこともせずに過ごすつもりでした。
さて。
ランチを食べた私は海を見よう!とビーチに降りてみました。
インド洋!
白砂の青い海。

前回インド洋に来たのは15年以上前だったかな、モーリシャスでした。
その時は手前が青い海、少し遠くで波が立っている向こうが藍色。
藍色のところは急に深くなっていて外洋になるので、外に出ちゃダメ、って言われてました。
ここの海も似た感じではあるのですが、途中の青いところもところどころが藍色になっています。
その訳はすぐわかりました。
海藻の塊があるんですね。
歩いていたら、キャプテンJJと名乗るDJっぽい感じの人に捕まりましたw
「明日、ワシニ島のツアーに参加しない?」
ワシニ島には海洋公園みたいな場所があって、そこなのか別のところなのかわかりませんが、イルカやカメと泳いだりもできるのだそう。
少し迷っていたら、別の人が寄ってきて
「ウニ見た事ある?」
と。
私は日本人ですよ。
そりゃありますよ。
まあ食べる方が好きですけども。
ここのビーチは昼過ぎは引き潮でいろんな生物がいるのだそうです。
夕方になるにつれ、満ち潮になり、数十メートルが水に浸かるのだそうな。
なので、むしろ満ち潮の時は安全なのだけれど、今みたいに引き潮の時に海に入るとウニを踏んじゃったりして大変なことになるのだそうです。
小さいウニを見つけてくれて、手に乗せてくれました。
棘がウニウニ動いていて、くすぐったいのか怖いのかよくわかりません。
こんなにウニウニしてるからウニって言うのかしら、と日差しですっかりバカになった私は本気で考えたりしてました。
そして、次に見せてくれたのが巨大な黒いウニ。
さっきのウニと種類が違うのか、成長するとそうなるのかわかりませんが、このウニは触っちゃダメなんだそうです。
毒があるって言ってました。
踏んだらタダじゃ済まないような棘なのに、更に毒があるとは。
その後に今度は、巨大なヒトデを手に乗せてくれました。

めっちゃ重い。
これはあんまり動いたりしなかったのですが、やはりちょっと怖い。
最初のウニも、今回のヒトデも、用が済んだらポーンと遠くに投げてましたが、まさか死んだりはしていないよね?
ちなみに、ウニは食べられるのか聞きましたが、食べられないそうです。
まあ、毒があるやつは食べられないよね、なんにせよ。
食べられないと聞いて、若干興味を失う私。
その後、何かのガジェットを持って腰まで海に浸かっているおじさんがいて、聞いてみたら漁師さんでした。


何をとっているのかと思ったら、タコ!
そして、そのタコが魚をくわえています。
餌として魚をつけていたというよりは、魚がかかって、そこにタコが食いついた感じ?
でもみんな死んでいたので、どういう状況だったんだろう。
よくわかりませんがこの辺りの人はタコを食べる、ということだけはわかりました。
そういえば昼のメニューにもタコの唐揚げがありましたね。
この人はビーチをお散歩しながらいろんな生物について教えている「シーサファリ」をやっているのだということでした。

そして、この自然を護るために、こうやって啓蒙活動をしたり、いろいろやったりしてるそう。
他にも干して燻すと蚊よけになる海藻とか、いろいろ教えてくれました。
そして請求されたのが3000シリング。
うーむ、ちょっと高い気はするけど…。
目がとても綺麗だったので、M-PESAでお支払い。
その後はまた、キャプテンJJからツアーのお誘い。
本当はずっとゆっくり過ごすつもりでしたが、せっかく来たんだし、まあいいか、ということで参加することにしました。
スマホのバッテリーがまずいことになっていたので、一度部屋に戻り、後ほどまた会うことに。
彼らは多分、ホテルの中には入れない決まりのようでした。
部屋で確認すると、ツアー料金が妥当だったので、安心してまたビーチに戻り、手続き。
終わって、またビーチを歩いてみないかと言われて歩きに行きました。
しばらく歩いて、ビーチに座って話していたら喉が渇いた寝、という話になり
「ローカルのバーがあるんだけど、行ってみる?」
と誘われて、行ってみることに。
バーと言っても、飲み物が飲める、というだけの場所とのこと。
行ってみるとその店は大通り(というか道はそれしかない?)にあり、ナイロビでよく見かける掘立て小屋ライクなところで人が集まって、カーレースのテレビを見たりしていました。
「外の方が気持ちいいから」
と外に出て、私はコーラ、彼は少しアルコールが入っているエナジードリンク的なものを注文。


少し飲ませてもらいましたが、パイナップルジュースにミントが入っていて、味は美味しかったですが、もちろん私は基本アルコールは飲まないので、二口ほどで十分でした。
ホテルで飲めば無料なのですが、面白い経験をありがとうということで、彼がエナジードリンクを2杯、私がコーラ1杯、締めて700シリングを払いましたがしきりに
「高いよねーごめんごめん」
とか言っていましたが、その間にここの近くの町で生まれ育ったという彼にいろいろ話を聞けて、とても興味深い時間でした。
その町を案内してくれるというので、日曜日に飛行機に乗る前にお願いすることに。
10時のチェックアウト後、どうしようか迷っていたので渡りに船、でした。
トゥクトゥクで町まで行って、ぶらぶらして、ランチをして、ホテルにまたトゥクトゥクで戻り、荷物を取って空港までのタクシーを手配してもらって、お土産に頼んだビーズのブレスレット4人分で12000シリング。
これも高いんだかなんなんだかですが、もう考えない。
夕方になってだいぶ疲れたので、別れてホテルに戻りました。
少し休んで、今日の夜ご飯は7時からバーベキュー。
1人なのでどうかな〜と少し心配でしたが、見回してみると1人の人が結構目につきます。


このホテルはドイツの経営者で、宿泊客もドイツからが多いのだそうです。
さっきのキャプテンJJが、ポーランド人とロシア人は最悪だ、肌が黒い人間は人間扱いしないんだ、と言ってましたが、ドイツ人はどうなんだろ?
まあそんなこんなで、仕事をするはずがずっと遊ぶことにw
でもリゾートはしばらくぶり。
家族と来たのも楽しい記憶ですが、1人の時間もいいもんだな、って今回初めて思いました。