午後、温熱でした。
午前中は何かまとまったことをしようと思っていたのですが、何もできず。
片付けをしてゴミを捨てたり、運動代わりのマッサージ器をしたりしていたらあっと言う間に時間は過ぎていきました。
今日までに返さないといけない本があるのですが、1.5冊読み終わってない。
天王寺からりんくうタウンまでは40分ちょいの道のりなので、行き帰りで読むべく持っていきました。
1冊は、連続殺人鬼ジェフリー・ダーマーのお父さんが書いた手記。
ジェフリー・ダーマーのNetflixのドラマを最近見てみて、知らなかったエピソードに驚いたりショックを受けたりして、その中でお父さんが手記を書いていることを知り、読んでみました。
あんなにひどい連続殺人を犯したのは、親の影響があるに違いない。
みんなそう思うと思うのですが、確かに環境はだいぶ悪かったです。
お母さんは精神が不安定で薬に依存していたようで、ジェフリー・ダーマーがお腹にいる時もどんどん薬を飲んでいたらしいです。
それが彼にどう影響したのか本当のところはわかりませんが、このお父さんは息子がいろいろ問題行動を起こしても、あまり真剣に捉えていた様子はありません。
だから彼の反抗を知った時の驚きが激しくて、ずっと当惑していた様子。
最初から最後まで、当惑していた、というのが本を通じての感想です。
離婚して、妻子を置いて家を出て、ある時様子を見に戻ったら、ジェフリーが一人で家にいるのを発見したお父さん。
その時かれは17歳?18歳?
とにかく高校生です。
自分に新しい妻がいたからか、それを知っても引き取るわけでもなく。
でもだから子供が連続殺人に走る、というわけでもないですしね。
息子がゲイだということも、子供に対する性的行為で捕まった時に初めて知った、と言います。
無関心?
でも、だいぶ大人になってからやっと両親に告白したというゲイの人もたくさんいるけれど、その人たちの親がみんな、無関心というわけもなく。
とにかくジェフリー・ダーマーが殺人を犯した理由は、相手にずっと自分のそばにいてもらいたいから。
そして、相手がじっとして自分の思うままにならないと、性的に興奮しないから。
だから殺す、というその心理的な垣根の低さには驚かされます。
私はホラーとかクライムものとか散々読んだり見たりするけれど、鳩が死んでいるのを見ただけでわーーーってなりますから、人間の遺体を見たらかなりショックでしょうね。
まして自分が殺す、など考えられないわけですけれど。
そのジェフリーの親、ライオネル・ダーマーが今、Netflixを訴えているそうです。
何で訴えているのかはわからないけれど、娘によれば「金の亡者」と言います。
まあそれはわからないですが、少なくとも親子関係という意味で言えば、本を読む限りではあまり良い関係とは言えないものの、親子なんてそんなものじゃないのかな?という感じもします。
犯罪者の親の手記としては、少年Aと言われた子の母の手記とコロンバイン高校のシューティングをしたうちの一人の男の子の母親の手記を読んだことがあります。
少年Aの母の手記は、全体を通して感情が希薄。
下にも二人兄弟がいて、みんな同じに育てたつもりなのに、なぜ?
でもきっと私が悪いのでしょうね。
という諦念のようなものが全編に漂っていました。
コロンバイン高校の犯人の子の母親の手記では、そのお母さんは本当に普通の母親としか思えませんでした。
いろんな問題行動をする子供を止められなかったのは間違いないですが、子供の問題行動を止められる親って、いる?
厳しくコントロールしてもだめでしょうし、優しく見守るにも限界がある。
犯人の子は自分の仲良かった子には逃げるように言い、最後には自殺してしまいました。
もう子供には会えない、と嘆く彼女は、普通に子供を愛していた親に見えました。
まあ、本人が書いた本、なので本当のところは分かりません。
そんなことを考えながら行きはジェフリーダーマーの父の本を読み上げ、帰りは「サイコロジー・オブ・マネー」というちょっとしたベストセラーになった本を読みましたが、これはほぼ、興味が持てずで、パラパラと拾い読みをして、終了。
もう返せたはずなのですが、他の本もあるので一度家に帰ったらもう動けず、ごめんなさい。
明日必ず、返します。
うちの娘が犯罪を犯したら、図書館の本を延滞する親だから!とか言われるんだろうな。